
引用
潜在意識の書きかえ方
小森圭太
幸せな人と不幸せな人の違い
日本には昔から「言霊」という言葉があるよう
その言葉自体にパワーがあります。
そして実は、幸せと感じる人と不幸せと感じる人の違いは
「単に使う言葉が違うだけ」
とも言われています。
簡単に言えば
「幸せな人は意識して良い言葉を使い
不幸せな人は無意識に悪い言葉を使っている」
違いはこれだけ。
- ありがとう
- 嬉しい
- 楽しい
- すごい
- 素晴らしい
- 幸せ
- えらい
- 豊かだ
- ついてる
などの良い言葉を意識して使っている。
- ダメだ
- 最悪
- ついてない
- ムカつく
- バカじゃないの
- 死ね
- くそっ
- 金がない
など、書いていてもなんか気分悪くなりますが(笑)
こんな悪い言葉を無意識に使っている。
そして、この言葉の積み重ねが大きな違いを生んでいるのです。
人は言葉でできている
- 思考も言葉
- コミュニケーションも言葉
- 何かを定義するときも言葉
を使っています。
それら日々何気なく使っている言葉通りにあなたはできています。
「あー、ついていないなー、最悪」
なんて言葉を日々何気なく使っている人は
ついていない、最悪を感じる現実を生きます。
「いやー、私ってすごいなー、最高!」
なんて言葉を日々何気なく使っている人は
自分はやっぱりすごい!と自覚する人生を生きます。
あなたの周りの人を見渡してみてください。
その人が何気なく発している言葉通りになっていると思いませんか?
いつも不平不満に意識を向けていれば、そういう現実が確定し
その確定した現実から不平不満の思考(言葉)が生まれ
その思考により、さらに不平不満を意識する…
まさに負のスパイラルですよね。
多くの人はこれを無意識にやっています。
なので、この連鎖を断ち切ることが重要なのです。
断ち切った上で、良いスパイラルを回すのです。
良いスパイラルを回す一番簡単な方法
それは
「言葉を変える」
ということです。
上記にもありますが、基本的には
- 感謝
- 尊重
- 需要
- 鼓舞
- 豊かさ
などにつながる言葉が良いです。
それは他人に対してだけでなく、自分に対してもですよ。
別に心がこもっていなくても、気持ちが入っていなくてもいいです。
とりあえず言葉だけでも変えちゃいましょう。
言葉自体にパワーがあるので、それでも大丈夫です。
ただ、一番簡単とはいえ常に意識して使うのは初めは難しいです。
なので、ふと思ったときに、気楽に続けてみるのがコツです。
気負っても続かないので、そこも理解しておきましょう。
実は注意すべき言葉
それは
良いと思い込んでいるが潜在的に悪い言葉
です。
要は使うのを控えた方がいい言葉になります。
特によく使いがちな注意すべき言葉を3つ書き出します。
そして、それをどう変換したらいいかも説明しますね。
1 どこがダメなんだろう?
「どこがダメなんだろう?」
と思考している前提の意識はなんですか?
その意識は間違いなく
「今はダメ」
です。
つまり「ダメ」という状態が確定します。
それを行動でひたすらカバーし続ける。
苦しいですよね。
下りエスカレーターを一生懸命駆け上がっているような状態です。
【変換】⇒「どうしたらさらに良くなるだろう?」
一見大した違いはないように思えますが、前提の意識がまるで違ってきます。
前提が
「今も良い」
になるからです。
この違いがとても大きい。
当たり前ですが、私たちは機械ではありません。
機械は不具合の起きた部分を見つけて直せば良くなりますが
人間は意識で確定する能力があるので、直るのではなく
良くも悪くも拡大してしまいます。
なので、基本的に人のダメな部分は放っておいていい。
それよりも良い部分を見つけて拡大したほうが、確実に良くなっていきます。
2 頑張る
「頑張る」という言葉を思考したり言葉にするとなぜダメなのか
ちょっと不思議ですよね。
これにもちゃんと理由があり、深層心理が関係します。
実は
「頑張る=我を張る」
とも言われています。
「我を張る」ということは、他人と比較して「私が私が」と
自分の凄さや優位をアピールする行為です。
- そうでもしないと分かってもらえない…
- そうしないと認められない…
- そうしないと優秀と思われない…
という恐れや不安の意識があるからです。
そのような「頑張る意識」が自動的に「自己卑下」にもつながっているのです。
【変換】⇒「最高の自分を発揮します!」
「家族のために頑張るとか、社会のために頑張るとか、これも自己卑下で上手くいかないの?」
という問いもあると思いますが、上手くいかないとは言いません。
ただ、最も望ましいのはその逆です。
「最高の自分を出すことが結果的に、家族や社会ひいては世界への貢献につながる」
ということです。
自己卑下でも、他者との比較でもない
ただ「自分のベストを出す」というところに
意識がいっていますよね。
3 問題
あなたは「問題」という言葉にどんなイメージがありますか?
多くの場合
- 解決できない…
- 向き合いたくない…
- 難しい…
とか、なにかしらの「大変」というイメージを持っていると思います。
それは
- 恐れ
- 悲しみ
- 怒り
といったなかなか解決できない感から来るものです。
それらの感情を伴ったまま行動し始めると、余計に問題が大きくなります。
【変換】⇒「課題」
◆これが問題なんです
◆これが課題なんです
この二つを聞いて、比較的どう感じますか?
なんか「課題」の方が解決できそうに感じませんか?
それを乗り越えるとギフトがありそうな良い感じ。
些細な言葉一つ一つの意識や変換が、あなたの人生を
幸せにするか
不幸せにするか
大きく左右するのです。
書評
本書は
引き寄せは物理法則で説明できる
という非常に興味湧く一章から始まります。
引き寄せの法則を耳にしたことがある人は多いと思いますが
「そんな目に見えないものを物理的に説明できるの?」
と普通考えると思います。
結論、私にも分かるくらいの素晴らしい説明でした(笑
量子力学、脳の仕組み、といった一見難解に思える事柄も出てきますが
それでもかなり分かりやすく書かれています。
そこが前提にあるので、日々発する、日々意識するべき
「言葉」
の重要さがより深く分かるようになります。
オススメです。